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法人向けクラウド・ネットワークサービスのINAP Japan

テレワーク

2020年05月01日


 さしたる根拠も確認できないのにメディアに踊らされ、漠然とした不安に駆られての異常な行動は公私ともにとりたくないとの思いから、ギリギリまで通常営業、通常行動で頑張っていました。しかしさすがに、総理大臣やら東京都知事にお願いされては仕方がありません。当社もここのところ全社的にテレワークを実施しています。不安もありましたが、やってみれば意外と面白い。何が面白いって、それはなんと言ってもビデオ会議です。理由は簡単で、普段一緒に仕事をしているメンバーがパソコンの画面に出てくるわけです。それだけで大満足、これはもう、我々世代なら子供の頃にSFの中で見た夢の未来そのものです。それだけでワクワクしてしまい会議がぐっと楽しくなりました。

 メリットとかデメリットとか難しいことを論じるのであれば、数名の会議ともなると「〇〇さんがつながりません。」「▲▲さんの回線が落ちました。」「すいません、今の奥野さんの発言、まったく聞こえませんでした。」と落ち着かない面はあります。しかし、やはり会議自体が楽しいということは険悪な雰囲気にはなりにくいし、また一人ずつの発言が基本になるので無軌道な発言も少なくなり、建設的な議論と脇道へそれずに結論を出すということには繋がりやすい気がします。あとはまあ、普段はうかがい知ることのできないみんなのプライベート空間を少しだけ垣間見ることができるのも、ちょっとドキドキしてしまいます。

 そうは言っても、やはり一人住まいだとずっとテレワークは少々寂しいだろうなとは思います。一方で、普段はいないはずの人間が日中ウチにいるようになってDVが増えているとか、家族の関係が悪くなるという事例も増えているとか。こんな統計をこの短期間で取れるとも思えず、つくづくこの情報も眉唾ものだなという感はありますが、我が家でも様々な新しい事象が発生しています。

 まず我が家の構成ですが、妻は外資系企業で法務担当をしています。息子は大学生でバンドをいくつも掛け持ちしています。一方、娘はこの春から一応高校生ですが中学の終わりからずっと在宅学習で、高校生になってからは一度も登校していません。部活は演劇。息子は実は、大きな声では言えませんがあまり真面目に「自粛」していません。世の中が外出自粛の今が稼ぎ時のようで、流行のウーバー・イーツの配達などでちょこまかと外出していきます。それでも、ライブもできないしスタジオも休業中なので、音楽活動はもっぱらウチでやっています。LINEを使って友達と曲でも作っているのでしょう。部屋からはギターの音色と話し声が始終聞こえてきます。

 残りの3人はもうベッタリと家にいるわけです。そうするとまず何が不都合か。それは、娘から見て父親と母親の働きぶりの違いがはっきりわかってしまうということです。母親は朝も早くからピシッとパソコンの前に座り、カタカタとキーボードの音を響かせている。一方の父親はのんびりと朝食を済ませ、下手なピアノの練習などしてからおもむろに「執務室」に入ったかと思うと、すぐに出てきて冷蔵庫をあさったり床に大の字に寝そべってみたりと落ち着きがない。「暇なの?」と娘。「いや、凄く忙しいよ。」と私。「寝てるじゃない。」と娘。「経営のこと考えてるんだよ。」と私。「お母さんは凄いけど、お父さんってさあ…なんかダメだよね。」子供には、仕事の本質というものをいくら説明してもわかってもらえません。自分と同様に、“勉強をしている体”の方がどうしてもちゃんとやっているように映ってしまう様子。

 ビデオ会議も、何を話しているのかまではわかりませんが、決して広くはない家ですから「会議室」の外にも雰囲気は伝わってきます。娘曰く「お母さんの会議はなんか真面目で真剣だけど、お父さんのはさあ、賑やかだよね。ワーワー、ザワザワ。ホントに仕事の話してるの?」これでも冒頭に書きましたように、会社で集まってやるよりは無軌道な発言も少ないし当社としては極めてオーガナイズされた会議ばかりで、その密度の濃さに実は少々疲れるというのが実情なのですが、子供には遊んでいるようにしか映らないようです。

 ただ、「会議室」と言えばいいこともありました。我が家のように夫婦ともに働いている上に子供達の部活もネット上でバンドのジャムだ、演劇の台詞合わせだとやられると、どうしても「会議室」の予約がバッティングします。そこで今まで物置になっていた部屋などを一念発起で大片付けして「会議室」を増設しました。すると、家が綺麗になるということはこんなにも気持ちの良いものなのかと清々しい気持ちになりました。

 以上、私のテレワークの実態を赤裸々に綴って参りましたが、皆さんも色々と面白い発見や体験をされていることでしょう。これまでは「働き方改革」など改革から最も遠いところにいる人達の空想だと思い気にも留めていませんでしたが、思いもよらなかった人類の敵の出現により、突然現実のものとなってしまいました。今後この「新しい働き方」がどのように社会に根付き変容していくのか、それは机上の空論ではなく我々の実体験により決定づけられると思うと、世の皆さんはどうされているのか、ということに今は興味が尽きません。

 

代表取締役 CEO 奥野 政樹

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